V6岡田准一の主演で22日より5夜連続で放送されたテレビ朝日開局60周年記念スペシャルドラマ『白い巨塔』の評判が、ズタボロだ。

「とにかく評判が悪い。

『Yahoo!テレビ.Gガイド』で岡田版の感想を見てみると、星1つの低評価をつけた視聴者が72%(28日現在)とボロボロ。そこには『まだイライラしてます。こんなものが放送されてしまったことが悔しくて悔しくて』『時間がたてばたつほど腹立たしくなります』などと、『白い巨塔』ファンのやり場のない怒りがこれでもかとぶつけられています」(テレビ誌記者)

 原作は、言わずと知れた山崎豊子の同名長編小説。財前五郎を岡田が演じたほか、ライバルを演じた松山ケンイチ寺尾聰夏帆沢尻エリカ、小林薫、岸部一徳松重豊椎名桔平柳葉敏郎斎藤工など、「テレビ朝日開局60周年記念」の冠にふさわしい名だたる俳優陣が揃っていた。

 なお、日本での映像化は、2003年にフジテレビ開局45周年記念ドラマとして制作された唐沢寿明版以来、約16年ぶり。07年の韓国ドラマを含めると、映像化は7度目となる。


「岡田版はライトな脚本や陳腐な演出が目立ち、同作特有の重厚感が薄かったためか、最後まで『白い巨塔に似た何か』感が拭えなかった。同作を初めて見た若者は、このドロドロとした世界観を楽しめたでしょうが、この時代に5夜連続でテレビにかぶりつくような視聴者はF2・M2層(35歳以上)より上の世代が中心でしょうから、酷評祭りになるのも仕方ありません」(同)

 26日の最終話は、平均視聴率15.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と高視聴率を記録。しかし、原作ファンから「テレビ史上に残る失敗作」とまで言われている現状を見る限り、決して成功とは言えなさそうだ。